旭川市に在住の林健太さん(32歳)から妻 由美子さんさん(28歳)の調査を依頼される。
健太さんと由美子さんは結婚して10か月。
生後6か月の長男 太郎君の3人家族。
健太さんの仕事は公務員、由美子さんは会社員。
二人は太郎君の妊娠を知って結婚に至っている。
当初は仲のよい夫婦だったのだが、1か月ほど前から由美子さんの態度が変わり、
離婚をしたいと健太さんに迫ってきていた。
当然、健太さんもそのような要望を受け入れることができるわけもない。
話し合いの末、由美子さんは強引に太郎君を連れ、実家に帰ってしまった。
健太さんは由美子さんの行動に違和感を感じ、当社へ依頼をされた。
さっそく探偵が調査を開始する。
由美子さんの行動から一人の男性が浮かび上がってきた。
男性は木下哲郎さん(38歳)、由美子さんの勤めている職場の上司。
由美子さんは哲郎さんと頻繁に会い、ときにはホテルにも行っていた。
探偵がさらに調査を進めると驚くべき事実が判明した。
由美子さんは健太さんと交際する前から哲郎さんと交際していた。
だが、哲郎さんは当時は既婚者であった。
不倫関係だったのだ。
そして、そんな関係が続いていたとき、友人の紹介で健太さんと知り合い、交際を始める。
由美子さんは健太さんと哲郎さんとの二股交際をしていたのだった。
そして、妊娠が分かり、健太さんとの結婚へ進んだのだった。
探偵はこれまでの判明事項を依頼人である健太さんに報告させていただく。
健太さんは愕然とされ、涙をこぼしなら怒りに震えていた。
そして健太さんは息子 太郎君のDNA鑑定を試みた。
太郎君のへその緒と自分の口腔内粘膜で鑑定を行った。
10日後、結果が送られてきた。
書面には「生物学的親子関係を否定」と書かれていた。
健太さんは想像はしていたが、やはり大きなショックを受けた。
翌日、健太さんは由美子さんと探偵の調査結果、DNA鑑定の結果を踏まえ、話し合いをした。
由美子さんは開き直りながらも、健太さんに事情を話した。
由美子さんは妊娠をした際に哲郎さんの子供だと確信していたそうだ。
だが、哲郎さんはそのときは家庭を持っていた。
そこで健太さんに妊娠を告げ、結婚をした。
だが、その後、哲郎さんの離婚が成立、そして哲郎さんも太郎君が自分の子であることを知った。
由美子さんは健太さんと強引にでも離婚してでも、哲郎さんと一緒になりたかったそうだ。
その話を聞いた健太さんは怒りに震える拳を自分の膝を叩き、堪えたそうだ。
健太さんは弁護士の委任し、由美子さんとの離婚、太郎君の「嫡出否認の訴え」を裁判所に申し立てた。