札幌市在住の加藤清美さん(34歳)からご依頼をいただく。
依頼内容は元夫の住所と現在の仕事の確認であった。
元夫は加藤雄大(36歳)さん、離婚前は建設業の一人親方として働いていた。
離婚に至った原因は雄大さんの浮気が原因であった。
また、雄大さんから清美さんへのモラハラも長年続いていた。
離婚は調停を伴って成立した。
慰謝料は200万円で決まったが、現金では払えないということで月5万円の分割払い。
また8歳になる長男 潤君の養育費も5万円。
そのような内容で離婚をしたのだが、支払ってきたのは、わずか3か月。
4か月目には支払って来なくなり、連絡もつかなくなった。
清美さんは役所に行き、雄大さんの戸籍を入手しようとしたが、「戸籍の閲覧制限」をかけていて、
住民票の移動や戸籍の付表など一切、出せなくなっていた。
おそらく何らかの理由をつけ、戸籍の閲覧制限をおこない、居場所がバレないようにして、
慰謝料と養育費を払わないつもりだろう。
弁護士にも相談したが、「居場所が分からなければ、どうにもならない」と言われる。
弁護士の紹介で当社を訪ねた来られた清美さん。
そして、探偵に調査を依頼された。
さっそく探偵は調査を開始する。
特殊調査や探偵の人脈で建設業界の情報を収集した。
3週間後、雄大さんの居場所が分かった。
そして、雄大さんは離婚原因となった女性と結婚をされ、その親からの援助で建設会社を立ち上げていた。
それも、札幌を離れ、函館で会社を設立していたのだった。
以上を依頼人である清美さんにご報告させていただく。
翌日、清美さんは両親を伴って函館へ行く。
雄大さんの建設会社に赴き、支払いを迫った。
まさか見つかる訳はないと思っていた雄大さんは唖然とされていたようだった。
清美さんは雄大さんにこれからは逃げずに慰謝料、養育費を払わせるという約束をさせ、それを公正証書にした。
清美さんは「これからも払わなかったら、何度でもここに来るからね」「逃げたって、また探すから」と
雄大さんに言い切ったそうです。