幸福駅に観光客が訪れる8月。
帯広市在住の吉田孝さん(47歳)から妻 明美さん(46歳)の調査を依頼された。
孝さんは建設会社を経営しており、明美さんは看護師として働いている。
孝さんは3ヵ月前から明美さんの様子に変化を感じていた。
夜勤が多くなり、勤務表も見せなくなった。
2週間前、孝さんが明美さんのバックに〇〇〇不動産と書かれた茶色い封筒を見つけた。
封筒の中に賃貸契約書が入っていた。
契約者は明美さん、同居人として佐藤卓也と書かれていた。
それを見た孝さんは全てがつながったように思えた。
だが、明美さんはとても強情な性格であることを孝さんは知っている。
だからこそ、しっかりと事実を把握し、証拠を得たいと考え、探偵へ調査を依頼された。
さっそく探偵が調査を開始する。
明美さんが契約したマンション付近にて調査を開始する。
午後6時30分、明美さんが車で同マンション駐車場に到着し、マンションへ入っていく。
オートロックのため、部屋は判明しなかったが、エレベーターの止まった階の表示を見ると4階であった。
その後も探偵は調査を続ける。
明美さんは日勤のときは2時間程度、そのマンションに立ち寄ったり、また夜勤をよそおって宿泊などもしていた。
また、同居人と書かれていた佐藤卓也氏と明美さんは高校時代の同級生。
卓也さんは今年の3月まで東京で働いていたが、離婚を機に帯広に戻ってきたのだった。
その際、卓也さんを囲んで友人たちが集まったとき、明美さんは卓也さんと再会をしたらしい。
その後、急速に明美さんと卓也さんは関係が深まり、明美さんがマンションを借り、半同棲のような生活に至っていたのだった。
探偵は以上を依頼人である孝さんに報告させていただく。
孝さんもこの状況をある程度は想定していたが、明美さんと卓也さんがスーパーで食料品などを買い物をする状況などの映像には怒りを覚えていた。
孝さんもは明美さんとの離婚をすぐには決断できず、卓也さんへ慰謝料の請求、妻である明美さんとの交際を中止する要求を
弁護士を通じておこなった。