上川神社が冬の装いになる11月
旭川市在住の鈴木直哉さん(31歳)からご依頼をいただく。
依頼内容は妻 美里さん(29歳)の調査であった。
鈴木さんは公務員、美里さんは看護師。
長男 樹君(1歳)の3人家族
二人は2年前、友人の紹介で紹介で知り合い、1年間の交際を経て、結婚。
1年前、樹君を妊娠したのを機に二人は入籍、結婚に至った。
当初は仲の良かった二人だが、半年前に突然、美里さんから離婚を迫られた。
直樹さんが理由を聞いても、「離婚してください」と繰り返すだけ。
そんな美里さんに違和感を持ち、当社へ美里さんの調査を依頼された。
さっそく探偵が調査を開始する。
美里さんの仕事は看護師のため、勤務は様々なシフトがある。
そのため、樹君は乳児保育園に通園、夜勤の時は美里さんの実家で預かってもらっていた。
探偵は日々、美里さんの行動を把握する。
ある火曜日、美里さんは保育園に樹君を預け、勤務先の病院とは反対方向に車を走らせる。
美里さんの車は永山にある5階建てマンション前に停車する。
2時間後、同マンションより美里さんと男性が出てきて、美里さんの車に乗り込み、走行を開始する。
車は高速道鷹栖インターから高速道に乗り、滝川インターで降りる。
その後、車は滝川市内にある大型商業施設駐車場に止まる。
美里さんと男性は同施設にて買い物などをする。
その後、同施設敷地内にあるハンバーグ店で二人は昼食をとる。
午後1時30分、二人は同ハンバーグ店より出てきて、車に乗り込み、再び高速道に乗り、旭川へと帰る。
旭川に戻り、再び男性のマンションに到着、二人はマンションへと入っていく。
2時間後、美里さんがマンションから出てきて、車に乗り込み、保育園に樹君を迎えに行く。
その後、帰宅する。
探偵はさらに調査を続ける。
男性は佐藤慎吾さん(33歳)、仕事は美容師、
そして美里さんの元交際相手、さらに具体的に言えば、里見さんは直哉さんと佐藤さんと同時交際をしていたのだった。
美里さんは結婚相手に直哉さんを選んだが、結婚後も佐藤さんとは交際を続けていたのだった。
以上を依頼人である直哉さんに報告をさせていただく。
探偵の報告を聞いた直哉さんの落胆ぶりは、探偵も見ているのが辛かった。
だが、直哉さんの苦悩はさらに続いた。
樹君のDNA鑑定をおこなったが、直哉さんとの生物学的親子関係不存在という結果、つまり樹君の父親ではなかった。
最終的に直哉さんは、美里さんとの離婚、佐藤氏と美里さんへの慰謝料請求、
樹君との親子関係についての調停を申し立てた。