赤レンガ倉庫がクリスマスファンタジーの灯りで賑わう12月。
函館市在住の山田司さん(36歳)から妻 美樹さん(34歳)の調査を依頼される。
司さんの家族は長男 蒼汰君(4歳)を含めての3人家族。
結婚して4年、美樹さんの妊娠を期に結婚をされた。
調査のきっかけとなったのは、美樹さんからの突然の離婚要求だった。
「もうアナタのことを夫としては見られない」
「アナタをもう愛していない」 など等といった理由。
振り返ると半年ほど前から美樹さんは友達と食事に行くと言っては蒼汰君を連れて外出をしていた。
司さんは迷い、悩んだ末に当社へ調査を依頼された。
さっそく調査を開始する。
美樹さんは浮気をしていた。
相手は小島凌太さん(38歳)、美樹さんが結婚前に勤めていた会社の上司。
亮汰さんは半年前に離婚が成立し、現在は独身。
おそらく半年前から美樹さんと亮汰さんは交際をしていたのだと思われる。
その後も探偵は調査を深める。
美樹さんは司さんと交際する前から亮汰さんと不倫関係にあったらしい。
その時は凌太さんは結婚をされていた。
探偵は一つの謎を解かずに司さんに調査の報告をする。
司さんはやはり解かなかった謎について探偵に尋ねた。
「蒼汰は僕の子なのでしょうか?」と。
探偵もその質問には答えられなかった。
司さんはやはり悩み、苦しみ、蒼汰君とのDNA鑑定をおこなった。
結果は「生物学的親子関係はない」というものだった。
その後、司さんは美樹さん、亮汰さんの3人で話し合いを持った。
結果、美樹さんと亮汰さんは蒼汰君が二人の子供であることを認めた。
そして、当時、凌太さんは妻に浮気を疑われており、二人は別れたらしい。
美樹さんは亮汰さんの一文字をとって、蒼汰と名付けたのだ。
半年前に凌太さんの離婚が成立し、美樹さんと会っていたらしい。
ときには蒼汰君を連れて、食事もしたそうだ。
司さんはあまりに残酷な話に美樹さんと凌太さんを怒鳴りつけ、その場から去ったそうだ。
3か月後、司さんと美樹さんは離婚をされた。