札幌市在住の森本聡さん(57歳)から調査をお受けする。
森本さんは札幌で北海道産の海産物販売の会社を経営している。
会社は札幌に本社を置き、釧路、旭川、函館に営業駐在員を置いている。
森本さんの会社は社員40人の中小企業である。
営業社員の評価を営業成績だけではなく、努力評価をしようと考え、探偵に営業社員の業務実態の調査を依頼されたのだった。
さっそく探偵が調査を開始する。
まずは本社勤務の営業社員4人を調査する。
4人とも外勤にでた際は得意先をまわり、懸命に仕事をしているのが分かった。
次に釧路、旭川、函館に駐在している営業社員の調査をおこなう。
結論からいえば、まったく仕事をしていなかった。
釧路の社員はほぼ毎日、パチンコ店に行っていた。
ほとんど得意先を訪問することもなく、夕方にパチンコ店から外に出てきて、会社に電話で架空の報告をするのみだった。
旭川の社員は毎日、自宅から出てこない。
昼頃に家から歩いてコンビニに行き、弁当を購入する。
この社員も夕方に会社へ架空の内容を電話で報告していた。
函館の営業社員は平日の勤務日に彼女を連れて札幌に遊びに来ていたのだった。
そして、札幌のホテルに宿泊して、翌日に函館に戻っていった。
その社員は札幌に遊びに来ていながら、夕方に札幌の本社に電話をして、架空の報告をしていた。
調査結果を依頼人である森本さんに報告をさせていただく。
森本さんはあまりの内容に愕然とされた。
おもわず「まさかこれほどひどいとは・・・・」とつぶやいておられた。
森本さんは社長である自分の管理責任のなさを痛感されていた。
すぐに各地の営業社員と面談をおこなった。
その後、各社員を本社勤務にすることになった。
タグ: 札幌カテゴリー:企業・法人調査