金森赤レンガ倉庫が観光客でにぎわう8月。
函館市在住の五十嵐千夏さん(38歳)から夫 亮汰さん(41歳)の調査を依頼される。
千夏さんは美容師、亮汰さんは不動産会社を経営している。
千夏さんと亮汰さんは再婚同士、5年前に友人の紹介で知り合い、2年交際の後、結婚された。
最近、亮汰さんの行動が怪しくなったそうです。
亮汰さんは自営業のため、いろいろな集まりの会食や、接待で飲みに行くことも多く、生活は不規則であった。
だが、それでも行動が不自然だったそうです。
早く帰ってきた日もウオーキングに行くとジャージを着て、家を出ていくが、
3時間後に帰ってきても、ほとんど汗をかいていない。
夜中にコンビニに行くと言って、2時間も帰って来ない。
また、奥の部屋にスマホを持っていってはコソコソしている。
千夏さんは迷った末に探偵に調査を依頼された。
さっそく探偵が調査を開始する。
まずは夜のジョギングから調査を開始する。
19:30、亮汰さんはジャージ姿でマンションの玄関から出てくる。
マンションの周りを30分程度ウオーキングして、再びマンションに戻る。
探偵は「今日は早い戻りなんだな」と調査を終了する。
翌日、千夏さんに昨日の状況を報告する。
だが、どうも千夏さんと探偵の会話がかみ合わない。
探偵が「昨日は早くウオーキングを切り上げたんですね」と千夏さんに報告するが、
千夏さんは「夫が帰宅したのは23:00くらいです」と言われる。
探偵は亮汰さんが一度、マンションに入ったが、すぐに出ていったのだと推測する。
翌日も探偵は調査をおこなう。
昨日と同じく19:30に亮汰さんはジャージを着て、マンション正面玄関から出てきた。
やはり30分ほどウオーキングしてマンションの正面玄関から入っていった。
探偵は昨日の同じく亮汰さんが再び出てくることを想定して、正面玄関、裏玄関に待機する。
そして1時間後、千夏さんから探偵に電話がくる。
「夫はまだ戻ってきていませんか?」と。
おかしい・・・・・。
そうなると答えは一つ。
亮汰さんはこのマンションのどこかにいるのだ。
さらに数日、探偵が調査をおこなう。
亮汰さんはマンション5階、508号室 斎藤直美さん(41歳)の部屋へ行っていたのだった。
その後も調査を進めた。
亮汰さんは半年前の同窓会に出席していた。
そのとき、直美さんと再会、そして偶然にも同じマンションに住んでいることを知り、盛り上がったそうだ。
直美さんは看護師をされていて、3年ほど前に離婚され、今はそのマンションに一人で住んでいた。
その後、関係が深まり、このように毎日会っていた。
探偵は依頼人である千夏さんにすべてを報告させていただく。
千夏さんは驚いていた。
まさか自分の部屋の下に夫 亮汰さんがいたとは・・・・。
直美さんの部屋は5階 508号室、そして千夏さんと亮汰さんの部屋は6階 608号室。
まさに床の下で亮汰さんは不倫をしていたのだった。
千夏さんは亮汰さんと話し合いをする。
亮汰さんも千夏さんに謝罪をする。
亮汰さんは直美さんとはきちんと別れることを約束する。
そして
そしてマンションを売却することにして、すぐに引越しをした。