コムケ湖にも春風が吹く4月。
紋別市在住の斉藤麻衣さん(43歳)から夫 高志さん(45歳)の浮気調査を依頼される。
麻衣さんは看護師、高志さんはカーディーラーの営業職としては働いている。
長男 佑真君は札幌で独り暮らしをしながら、大学に通っている。
麻衣さんは月に6回ほど夜勤がある。
麻衣さんが夜勤のとき、高志さんが家に帰っていないようだった。
シャワー室も使っている様子もなく、ベットも麻衣さんが整えたままになっている。
また、たまに高志さんのクルマで買い物などに出かけると、車内に香水のニオイがする。
麻衣さんは「もし高志さんが浮気をしているのなら、早期に対処したい」と探偵へ調査を依頼された。
さっそく探偵が調査を開始する。
月曜日、麻衣さんは夜勤。
高志さんの勤務先付近で待機調査を開始する。
午後8時、高志さんが勤務先の駐車場からクルマに乗って出てくる。
その後、クルマは本町のマンション横の路上に駐車、高志さんがそのマンションへ入っていく。
探偵は張り込みを続けたが、翌朝までマンションから出てこなかった。
午前7時 高志さんが同マンションから出てきて、自宅へ戻った。
火曜日は高志さんの仕事は休み。
午前9時に麻衣さんが帰宅したときには、高志さんはパジャマ姿であったそうだ。
その後も探偵は調査を続ける。
高志さんが訪れていたマンションの住人は高志さんの会社に勤めている女性 鈴木奈美さん(31歳)。
高志さんは普段も鈴木さんの家を訪れていたが、麻衣さんが夜勤のときは、ほぼ宿泊していた。
以上を依頼人である麻衣さんに報告させていただく。
麻衣さんは想像はしていたが、やはり事実を目の当たりにすると動揺されていた。
麻衣さんは高志さんと鈴木さんとの3人で話し合いを持った。
高志さんも鈴木さんも麻衣さんに謝罪し、今後の関係は止めることを約束した。