下記調査事例は複数の調査をもとに創作したフィクションです。
小樽在住の木下 知里(35歳)さんからご相談を頂いたのは、
小樽の町が雪で真っ白な2月。
ご相談の内容は夫 義弘(38歳)さんの浮気について。
義弘さんは公務員をしており、職場の女性と浮気をしているらしい。
狭い町なので、その噂は知里さんの耳にも入ってきたそうだ。
何度か知里さんは義弘さんと話をしたようだが、「そんなことは根も葉もない噂だ」
「俺を信じられないなら離婚しかない」などの言い訳と開き直り。
そこで確定的な証拠が欲しいとのことでした。
正式な依頼を頂いて探偵は調査を開始した。
金曜日、ご主人の退社時から調査を開始する。
午後6時15分、義弘さんは勤務先駐車場に止めている自分の車に乗り込み、
走行を開始する。
町外れの大型スーパーの駐車場に入る。
一台の車から女性が降り、義弘さんの車の助手席に乗り込む。
その後、義弘さんの車は走行を開始する。
札幌方面に義弘さんが車を走らせる。
ラブホテルに入り、2時間後に出てきた。
その後、待ち合わせた大型スーパー駐車場にて女性を降ろし、
義弘さんは帰宅をする。
やはり女性は、知里さんの情報通り職場の同僚であった。
継続的な不貞行為の証拠取得のため、探偵はその後も調査を続ける。
義弘さんとその女性の行動はパターン化しており、例の大型スーパー駐車場で
待ち合わせをし、同じホテルに行く。
調査を開始して2週間後、最後の調査日。
その日は朝から大雪であった。
義弘さんはいつものようにその女性と待ち合わせをし、ホテルに向かう。
探偵は義弘さんの車の走行状況を撮影しながら尾行をする。
ホテルに向かう道は緩やかな坂道で道幅も狭い。
義弘さんはハンドルを雪に取られたらしく、雪山に車を乗り上げてしまった。
探偵の車には、スコップ・ヘルパー・長靴など、冬の非常時に備え
道具は揃っている。
義弘さんの車が完全に道路をふさいでいるため、追い越すこともできず、
Uターンも道路が狭すぎて出来ない。
車に3人の探偵が乗っていたので、1人の探偵は車の中に隠れ、2人の探偵が義弘さんの車の脱出を手伝う。
その女性も車の助手席から降りて車を押す。
すぐに車は雪山を脱出する。
その状況を探偵車両に隠れている探偵が終始撮影をしたのだ。
義弘さんとその女性は探偵に何度もお礼を言って、自分の車に乗り、
ホテルに入って行った。
その後、全ての調査を終了した。
知里さんは探偵の報告書を確認し、義弘さんとその女性との3人で話し合いをした。
義弘さんとその女性は、今後二度とこのようなことをしない。と知里さんに約束をした。
当初は弁護士を介入させての離婚と慰謝料の請求も考えた知里さんであったが、
子供のためにも離婚を回避することを選択したのだ。
後日、知里さんから報告書を見せられた義弘さんはポツリと「彼らは探偵だったのか」と言っていたそうだ。