介護施設に勤務している中沢謙太さん(35歳)から妻 愛梨さん(34歳)の浮気調査を依頼される。
愛梨さんも経営は違うが、同じく介護施設で働かれている。
謙太さんと愛梨さんは以前、同じ職場で働いており、交際3年を経て、2年前に結婚をされた。
まだ子供がいないため、二人とも夜勤などもあり、すれ違いの日々もある。
あるとき、謙太さんが夜勤明けで帰宅する。
愛梨さんは日勤のため、仕事に出かけていた。
謙太さんは疲れ切った体を休ませようと寝室へ向かった。
何気なく見たゴミ箱にコンドームの袋の一部が捨ててあった。
謙太さんは「なんだろう」と思ったが、深く考えずに倒れ込むように寝てしまった。
翌日、謙太さんは休み、愛梨さんは夜勤であった。
愛梨さんが夜勤に出掛けたあと、食事をしようと台所の冷蔵庫を開ける。
中に自分も愛梨さんも飲まない缶ビールが一本、奥の方にしまってあった。
謙太さんはそのとき、胸騒ぎを覚えた。
「まさかそんなはずは・・・・」と思いながらも、以前から持っていたボイスレコーダーを居間に仕掛けた。
5日後、謙太さんは夜勤、愛梨さんは休み。
翌日、謙太さんは仕事を終えて帰宅する。
愛梨さんは日勤のため、不在。
恐る恐るセットしておいたボイスレコーダーを聞き始めた。
謙太さんは音声を聞きながら、手が震えだした。
自分のいない夜勤の日、自宅に男性が入っていた。
ボイスレコーダーの音声記録を確認すると午後7時に中沢宅に男性が訪問してきた。
ピザを注文して二人で食べ、午後10時には寝室へ入っていく。
そして翌日の午前5時に男性が家を出て言っていた。
その音声を聞き終わった謙太さんは冷静ではいられなくなり、実家へ行った。
愛梨さんには「母親の体調が思わしくなく、数日は実家にいるよ」と簡単な連絡をした。
そして当社へ連絡をされ、調査依頼となった。
さっそく探偵は調査を開始する。
やはり愛梨さんは浮気をしていた。
相手の男性は田中湊さん(33歳)、愛梨さんと同じ介護施設で働いている同僚。
二人は謙太さんの夜勤の日、中沢宅に入り込み、宿泊していたのだった。
事前にボイスレコーダーを居間の他に寝室にも増設していた。
翌日、謙太さんと探偵はボイスレコーダーの録音を確認した。
居間の会話もそうだが、寝室の音声は聞くに堪えがたく、謙太さんには途中で聞くのをやめてもらった。
その後も探偵は調査を継続する。
謙太さんには引き続き、実家で生活をしてもらっていた。
愛梨さんは互いに共有している勤務表を改ざんしていたのだった。
勤務表では夜勤と書かれている日、本当は休み。
その日、愛梨さんは田中さんの家に宿泊していたのだった。
田中さんの妻 田中唯菜さん(35歳)も介護施設で働いており、やはり夜勤もあった。
愛梨さんと湊さんは互いの配偶者が夜勤の日、双方の自宅をホテル代わりにして密会を続けていたのだった。
以上を依頼人である謙太さんに報告をさせていただく。
謙太さんも「まさか相手の家にも泊っているとは・・・・・」と怒りを通り越し、呆れておられた。
翌日、謙太さんは探偵がご紹介した弁護士を訪れ、愛梨さんには離婚、慰謝料の請求、湊さんには慰謝料の請求をおこなった。