北広島市在住の小林尚美さん(37歳)から夫 直人さん(39歳)の調査を依頼された。
直人さんは公務員で転勤族、長男 優斗君(8歳)が小学校へ入学するにあたって、直人さんは単身赴任をしている。
現在、直人さんは函館へ単身赴任中。
直人さんは毎週金曜日の夜に北広島市の自宅に帰ってきていたが、ここ半年は1ヶ月に一度くらいしか帰省しなくなっていた。
年末も押し迫った11月。
直人さんから今年の正月は当直当番のため、帰省できないとの連絡が入った。
尚美さんはとても違和感を感じたのだった。
正月は地元居住者が当直当番をするはず、単身赴任の夫が当番にはならないのを尚美さんも知っていた。
尚美さんは、直人さんに対していろいろな違和感もあり、悩んだ末に当社へ依頼をされた。
探偵は直人さんの仕事の御用納めである28日から調査を開始する。
直人さんは定時に職場から出てきて、官舎に帰る。
1時間後、直人さんが少し大きめのバックを持って出てきて、車に乗り込み、走行を開始する。
函館市内のあるマンション前に車を停める。
そして直人さんはマンションへ入っていく。
その後、翌日まで直人さんが出てくることはなかった。
翌日、午後1時、マンションから直人さんと女性、小学校低学年の男の子と3人で出てきた。
そして直人さんの車に乗り込み、昭和1丁目にある大型商業施設に買い物に出向いた。
2時間後、3人はマンションへ戻っていった。
その後も直人さんと女性、子供は食事に出かけたり、初詣に行ったりとまるで家族のように過ごしていた。
直人さんは官舎に帰らず、女性宅のマンションに泊まり込んでいた。
結局、直人さんは年明けの3日に官舎へ帰っていった。
探偵は相手女性の身元を調べた。
女性は直人さんと同じ職場で働く木田佳乃さん(34歳)
長男(8歳)と暮らすシングルマザーの女性だった。
以上を依頼人である尚美さんに報告をさせていただく。
尚美さんは直人さんの無責任な行動に呆れておられた。
浮気をするにしても、自分の子供と同じ歳の子供がいる女性と不倫関係になるとは・・・と。
探偵の報告を受けた翌日、尚美さんは函館へ向かった。
直人さんと木田さんとの3人で話し合いを持った。
直人さんと木田さんは尚美さんに謝罪をおこない、関係を断つことを約束する。
尚美さんと優斗君は翌月、函館へ引越し、直人さんと同居をすることになった。