家族が突然、失踪をしてしまう。
まずは警察に「失踪人捜索願」を出すことになります。
ですが、警察の対応は基本的になにもしてくれません。
それが、たとえ遺書を残しての失踪であっても同じです。
例えば、警察官が失踪人の立ち回りそうなところを見回るとか、
失踪人の友人に聞き込みをするなどのことはしてくれません。
なぜか?
家出や失踪は犯罪ではないからです。
警察が失踪人を積極的に探してくれるのは、事件性がある場合です。
誘拐や拉致監禁の可能性がある場合に限られます。
ですが、警察が家出人捜索願を出した場合、
2つのことをしてくれる可能性があります。
それは「Nシステムへの登録」と「携帯電話の位置情報の確認」です。
Nシステムとは国道や高速道などにおいて設置されている
ナンバー自動読み取りシステムです。
これは失踪人がクルマで失踪した場合に
そのクルマがNシステムを通過した場合に情報が得られる。
ですが、あくまでも失踪人のクルマが通過したとの情報であり、
すぐに当人の確保には至らない。
また、携帯電話の位置情報の確認ですが、
これもその時の警察官の判断でしてくれるときと、してくれないときがあります。
いずれにしても、警察が直接的に家出人を探してくれることはない。
警察の対応の基本にあるのは、家出人が自らの意思で失踪した場合、
その意思が尊重される・・・と考えるのです。
また、失踪、家出は犯罪ではない・・・とのことも根底にあります。
家族が突然の家出、失踪をしてしまう。
警察は捜してくれない・・・ ことを基本に対応を考えてください。
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